WEB担当者【社内 vs 業務委託】成功への近道はどっち?

WEB集客支援のコンサルティングやWEBディレクションに携わる中で、多くの企業のWEB戦略を間近で見てきました。その中で、社内のWEB担当者だけでプロジェクトを進める場合と、業務委託のWEB担当者を活用する場合、それぞれにメリットとデメリットがあると感じています。

私自身、以前は事業会社のWEBディレクターとして、社内のリソースだけでWEBプロジェクトを推進していました。その経験と、現在業務委託として複数の企業を支援している経験から、それぞれのパターンを比較し、皆様のWEB戦略のヒントになれば幸いです。

社内WEB担当者だけでプロジェクトを回すメリット・デメリット

まずは、以前私が、事業会社で社内WEB担当としてプロジェクトを回していた経験から見えたメリット・デメリットについて解説します。

メリット

WEB担当に自社の社員をおいて社内リソースだけでプロジェクトを回す場合の主なメリットは以下の3つです。

  • 自社の社員が担当すると自社への深い理解がある
  • 自社の社員が担当すると社内連携と情報共有が早い
  • 長期的にみて社員を育成できる

これらのメリットの詳細についてお話します。

まず社内のWEB担当者だけでプロジェクトを進める最大のメリットは、自社への深い理解にあります。社員であれば企業文化、製品・サービスの詳細、ターゲット顧客といった自社に特化した情報を深く理解しているため、一貫性のあるブランドイメージを保ちやすく、社内リソースとの連携も非常にスムーズに進みます。

また、社内メンバーであることの利点として、迅速な連携と情報共有が挙げられます。部門間の連携が取りやすく、情報共有も素早く行えるため、緊急時の対応や突発的な要望にも柔軟に対応しやすいというのも大きいメリットですね。

さらに、社員メンバーの育成として社内リソースのみで行う企業も多いです。長期的な視点で社員のスキルアップを計画的に行い、将来的にはより高度な戦略立案やマネジメントを任せることで、組織全体のWEBに関する知見を深めることができます。

デメリット

一方で、社内のWEB担当者だけでプロジェクトを進めるデメリットも無視できません。

  • 視野の狭さによる「正解がわからない」問題
  • 誰の責任?とりあえず進めてしまう
  • 業務負担が集中しやすい
  • 最新トレンドに追いつけない

以上の4つをデメリットとして挙げました。詳細についてお話します。

最も大きな課題は、視野の狭さから「正解がわからない」状況に陥りがちなことです。他社の成功事例や業界トレンドに触れる機会が少ないため、どうしても社内の限られた知識だけで施策を考えることになります。

「この施策で本当に合っているの?」という確信が持てず、「とりあえずやってみよう」という手探りの状態で進めてしまう傾向が強くなります。私が事業会社でWEB担当をしていたときには、このパターンが非常に多くありました。また、現在、コンサルタントとしてクライアントと関わる際にも、担当者の方が、自信を持って社内に提案できずに困っていると相談されることが多いです。

このような状況では、施策の成果が出なかった場合に意外と責任の所在が曖昧になりがちです。誰もが「とりあえず」で進めているため、施策に対して明確な責任者がいない状況に陥りやすく、結果として改善のスピードが遅くなってしまいます。

また、よくある課題としては一人に業務が集中しすぎてしまい仕事が回らなくなってしまうケースです。WEB担当者(WEBディレクターというポジションが多い)が施策立案から実装管理、社内エンジニアとの調整まですべて行うと、担当者一人にかかる負担が非常に大きくなります。

さらに、WEB業界は変化が速く常に最新のSEO、LLMO、CROなどの知見をキャッチアップし続ける必要があります。日々の業務に追われる中で、最新トレンドへの追従が困難になるというのも、社内担当者だけで進める大きなデメリットと言えるでしょう。

こういった状況から、担当者に求めるスキルも非常に高くなり、若手のWEB担当者でついていけずに離脱するケースもたくさん見てきました。ある程度スキルを持った方だと、すぐに独立してしまうことも多く、自社社員の育成が難しいと経営者の方は口を揃えて言われます。

業務委託のWEB担当者を活用するメリット・デメリット

ここからは、私が現在、業務委託として複数の企業のWEBプロジェクトに参画している経験から見えてきた、そのメリットとデメリットについて解説します。

業務委託のメリット

  • 専門知識と経験が豊富
  • 客観的な視点からの課題発見
  • 明確な成果へのコミットとスピード感
  • コストの最適化と柔軟なリソースの調整
  • 社内負担が軽減できる
  • 社内メンバーも育成できる

業務委託のWEB担当者を活用するメリットはこんなにたくさんあります。

まず、業務委託の大きな強みは高度な専門知識と豊富な経験です。SEO、LLMO、CRO、コンテンツ制作、サイト改善など、特定の分野に特化したプロフェッショナルが多いため、最新の知識と多様な企業での経験に基づいた実践的な提案が期待できます。

また、外部の人間だからこそ、自社では見過ごしがちな課題や改善点に気づき、客観的な視点から新たなアイデアをもたらしてくれます。

さらに、業務委託の場合、契約内容に基づいて成果へのコミットメントが明確なため、施策実行から改善までのスピードが速い傾向があります。コスト面でも、正社員雇用にかかる固定費(社会保険、福利厚生など)を抑えられ、必要な時に必要な期間だけ専門家を活用できるため、コストの最適化と柔軟なリソース調整が可能です。

プロジェクトベースでの契約もでき、リソースを柔軟に調整できるのは大きな利点でしょう。そして、施策立案から実行、効果検証までを一貫して任せることで、社内担当者の負担を大幅に軽減できるのもメリットです。社内エンジニアとの連携も、業務委託側が主導することでスムーズに進むケースが多いです。

そして業務委託が外部からいろいろな情報を共有することで、社内メンバーの知識やスキルもアップし、結果的には次期WEB担当候補の社内メンバーが育ちやすい環境になるのです。

業務委託のデメリット

一方で、業務委託のWEB担当者を活用する上でのデメリットも考慮する必要があります。

  • 社内文化や製品理解の初期コスト
  • 情報連携の難しさ
  • 適切な人材を見つける難しさ

これは社内WEB担当のメリットが業務委託のデメリットになります。

まず、社内文化や製品理解に初期コストがかかることです。企業の文化や製品・サービスへの深い理解を深めるまでに、ある程度の時間と情報共有のコストが発生します。

また、社内担当者に比べると、日常的な情報共有が限定的になる場合があるため、情報連携の難しさも課題です。

そのため、密なコミュニケーション設計が不可欠となります。さらに、専門性や経験は業務委託先によってピンキリなので、自社のニーズに合った適切な人材を見つけるための手間がかかるという点も、事前に認識しておくべきでしょう。

あなたの会社はどちらがよい?【社内WEB担当者 vs 業務委託WEB担当者】

私自身の経験からも、社内のリソースだけでWEBプロジェクトを推進することには限界があると強く感じています。

特に、WEB業界の変化の速さや専門性の高さを考えると、外部のプロフェッショナルの知見を取り入れることの重要性は増すばかりです。

もちろん、社内での知識蓄積や長期的な育成も重要ですが、「正解がわからない」状況で時間と労力を無駄にするよりも、外部の力を借りて早期に成果を出す方が賢明な選択となるケースが多いでしょう。

貴社のWEB戦略のフェーズや予算、求める成果によって最適な方法は異なります。しかし、もし現状のWEB施策に自信が持てない、改善スピードが遅いと感じているのであれば、業務委託のWEB担当者の活用を真剣に検討してみてはいかがでしょうか

業務委託の専門性と客観的な視点が、貴社のWEBビジネスを次のステージへと押し上げる鍵となるかもしれません。